散弾銃のお掃除の手引き 
ここではミロク銃を見本に簡単に銃の掃除の仕方を説明致します。どの銃でも大体、手順は一緒ですので参考にしてください。散弾銃の錆はほとんどが掃除をしないことからおきます。特にガンブルー仕上げの部分は錆びやすいので射撃を終了したら手垢をふき取りましょう。夏場は特に錆びやすく射撃場から家までの2時間位の内に錆びてしまうこともあります。トップレバーや先代の止め金具、安全装置など射撃時に必ず触るところは要注意です。錆び錆びの銃ではカッコ悪いですよ!

まず初めに銃身内にガンオイルを十分に吹き付けてください。銃身内は火薬やワッズの粕また鉛がこびりついています。使用したら掃除が基本です。銃身内の掃除に使用するオイルはソルベントをお勧めいたします。このオイルは主にライフル銃の銃身のクリーニングに使われているもので鉛を溶かす成分が入っています。ショットガン用のものが出ていますので購入をお勧めいたします。黄色いカンが目印です。
オイルを吹き付けたら今度はクリーニングロットを組み立てて先に真鍮または銅製ブラシを付けて下さい。古い銃は別ですが最近のじゅうの銃身内はメッキ加工がされていますので傷がつくことはありません。ご自分の銃の銃身内がメッキ加工されているかどうかは銃砲店へお問い合わせください。
銃身内の汚れは特に薬室付近とチョークのある出口付近が汚れます。ここを重点にブラシを往復させて汚れをかき出しましょう。
クリーニングロットの先端には必ず穴があいていると思います。この穴にこのようにウェスを通してください。
ロットをまわしながら銃身内に入れていきます。何回かロットを往復させて銃身内の汚れをふき取ります。この作業が面倒な方はティッシュペーパーを丸めて薬室に詰め、ロットで押し出す作業を3回くらいしてもよいです。
トラップの場合は特に下の銃身の汚れが多いです。十分にふき取ってください。
銃身内の汚れでウェスは真黒になります。このウェスは毎回使い捨てましょう。このあとに銃身の外側にオイルを吹きかけよく指紋等をふき取ってください。
銃身内を覗いて見てこのような感じならばOKです。しかしながら良く見ると銃身内は銀色にはなっていないことに気が付くでしょう。一般にはこのレベルまで磨きこめば十分です。どうしても銀色にという方は銃用のコンパウンドをかけるとよいでしょう。
レシーバー部分は図の用に前半分にオイルを吹きかけるようにしてください。ここでの注意点はガンオイルが木に染みないようにすることです。木に直接かかってしまうと木にオイルが染み込んでしまい木が柔らかくなりヒビが入りやすくなります。気を付けましょう。
オイルを伸ばすようにウェスで拭いていき、手垢や汚れを丁寧にふき取りましょう。
直接オイルを吹きかけられないところはウェスにオイルを吹き付けてふき取るようにしてください。
このような場所には直接オイルを吹き付けないようにしましょう。木に油が染みてしまうと元台にヒビが入りやすくなります。面倒くさがらずにウェスに油を拭きそれでふき取りましょう。
レシーバー内部は油をよく吹き付けてください。
手の届く範囲でかまいませんので汚れをよくふき取ってください。細かいところは綿棒などを使うとさらによいでしょう。
道具の手入れは念入りにおこないましょう。