初心者の場合まず銃の開閉動作に危険が潜んでいます。無理やり腕力でやろうとしている人を良く見かけますが見ていて危ないと思う事が多々あります。また、射撃場での銃の取り扱いと狩猟での銃の取り扱いには違いがあり狩猟専門の方が間違った取り扱いをしている事もあります。射撃場には射撃場のルールやマナーがあり狩猟には狩猟のルールやマナーがあります。したがって銃所持暦が長いからといって自分が常に正しいとは考えずベテランになっても謙虚に、また初心者には優しく時には厳しく接してあげてください。
射撃場での銃の組み方
銃を組む時は機関部側を水平にし地面と平行にしっかり保持します。この時わき腹と腕でしっかりはさみ固定します。
次に先台の方を上に上げて銃を組みます。銃が新品で開閉が硬い場合は少し前のほうを持ってテコの原理を上手く利用し組んでください。基本的に腕力ではなくテコを利用する事が大事です。
このように銃を組むと組みあがった時には水平(地面と平行)になるはずです。この状態ならば万が一、暴発を起こしても事故にはなりません。
赤いラインの中に銃口が向いている分には安全です。これは射撃場では正面に対しての安全性が確保されているからです。万が一発射しても人に当たる事はありません。
銃口の下限はトラップピット(放出口の屋根)より上に向けましょう。
上限は射台に付いている屋根にかぶらない角度が限界線です。
上記の説明は銃を組む時のものですが銃を折り時はこの逆の手順で行なってください。

狩猟場での銃の組み方
狩猟では射撃場とは違い水平発射が一番危険です。このため銃を組むときは常に銃口を地面に向け銃の開閉作業をすることが基本となっております。
銃口を地面に固定して元台側を上に上げて組みます。
銃が閉鎖したときに暴発しても前にいる人に危険が及ばないようにするための方法です。
射撃と狩猟では銃の取り扱いが違います。銃を組むことに付いてもこれだけ違いがありそれぞれを知っていないといけません。「射撃ではこうだから!」とか「狩猟ではこう教わった!」ということではなくそれぞれまったく違うということを良く理解しておいてください。射撃場では狩猟の方法で銃を組むことは大変危険です。このような人がいたら注意し正しい方法を教えてあげましょう。