クレー射撃の始め方--散弾銃のチョイスと予算

初めに皆さんは銃について何にもわからない状態だと思います。どのメーカーのどの機種を選んだら良いのか皆目見当がつかない状態ではないでしょうか？
しかし射撃を始めて１年もすればきっと、どのメーカーのどの機種が良いとか、もし次に買い換えるとするならばこれにしよう！と言うような知識と情報で一杯になるはずです。射撃場で知り合った人から聞いたり見せてもらう事もあるでしょう。
また射撃のうまい人が使っている銃にも興味が沸いてくるはずです。そのうち知らず知らずのうちに詳しくなっていきます。
クレー射撃を始めるにあたって入門の仕方が大きく分けて３つあります!
1. 銃の事は何もわからないし続くかどうかもわからないので入れ替える時の下取りは考えずに最低限の予算で最低限の物を買う。自分で次はこの銃を買うぞ！と言う段階になったら即、気に入ったものを購入する方法です。
2. ２つ目はとりあえず35〜40万円くらいの予算で入門用の新銃と射撃用品一式そろえて２年から３年くらい使いその銃を下取りに出して気に入った物に買い換える方法です。ここで大事なのはなるべく人気モデル(メーカー)の物を買っておくことが大切です。なぜかというと下取りの価格が大きく違ってきてしまうからです。高く下取ってもらうにはマイナーな物は避けた方が良いです。銃砲店でも一早くリセールできる物ならば在庫として寝てしまうリスクが少ないため高値で下取ることが出来るからです。
3. ３つ目は「オレは真剣に射撃に取り組むんだ!」と考えているのならば最低６０万〜130万円くらいの予算を取りバリバリのコンペディションモデルを購入することをお勧めします。このグレードを購入していれば、もう入れ替える必要はまずありません。よほどアップグレードが欲しくなるか他のメーカーの銃が欲しくならない限り一生物です。
しかし何もわからない状態でこれだけの金額を投資するにはかなりの勇気がいりますが、ここは銃砲店を信頼して薦めてもらったものを買うのが間違いありません。
メーカー的にはベレッタの682グレードやDTシリーズ、ミロクの5000Tもしくはこれよりもアップグレードの物、ペラッチなどです。
ここで注意しなければならないのが輸入品に限っては正規ディーラー品か並行輸入品かをはっきり確認することです。車同様並行品は下取り等も価値が下がります。さらにメンテナンスについてもクレームは効かず、すべて実費となることが多いのです。
しかしながらもとの売値が安いのでその辺は最終的にはご自分の判断してください。
基本的にはどんなに安いものでも新品を買えば定期的なメンテナンスと１０万発位で完全オーバーホールをすれば１5万から２０万発は使えます。メーカーによって多少の個体差はありますが年間１万発撃っても１５年から２０年は使える計算になります。
但しこれはすべて上下二連銃に限ってのことで単身自動銃に付いては銃のモデルチェンジも早くまた耐久性も上下二連銃よりも落ちます。主に狩猟に使うとしても射撃用の装弾よりも強力な物を発射しますし転びもすればぶつけもしますので最終的には廃棄となります。強力な弾を使うといっても鳥も少ないし撃つ弾数も射撃に比べて対したことはないですが射撃用装弾では弱装弾のために回転不良を起こしてしまうことが多いです。

銃の種類


上下二連銃

一般に外国ではオーバーアンダー（上下の意味）と言われる基本的な散弾銃です。耐久性に優れ主に狩猟やクレー射撃に使われます。銃身が上下方向に２本付いている銃でそのほとんどがクレー射撃に使用されています。


水平二連銃

イギリスの伝統ある銃メーカー製が多く、現在では主に狩猟専用として使われています。上下二連銃と比べるとはるかに耐久性が無くショックも大きいクラシカルな銃です。

単身自動銃（ガスオートマチック）

現在国内ではそのほとんどが狩猟に使用されています。上下二連銃と違い銃身を容易に交換できその目的に応じてスペックを変更することが可能です。また連続発射弾数も散弾銃の合法最大の３発撃つことが出来ます。当然クレー射撃にも使えますが薬きょうが飛び出した際にとなりの射手に当たるなどして迷惑をかける点や銃身が１本なので銃口の絞りを１種類に決めなければならない点で上下二連銃と比べて不利なのは否めません。またクレー射撃用の弱装弾では上手く動作しないことがあります。

イタリア彫刻モデル
一般に何百万円と言う価格の銃は彫刻などの美術品的価値でついています。特にイタリア彫刻は芸術的な物が多いですが、競技専用銃はどんなに高い物でも15０万円位までです。後はこれに彫刻をした物になります。ではみんな15０万円の物を使っているかというと実際は６０万円位の物が一番多い様です。この６０万円と言う金額はあくまでも新品の価格です。もし程度の良い中古なら３０〜４０万円くらいでしょう。運良くこう言う物に出会えればとてもラッキーです。
前のページ　　次のページ